2012年5月21日月曜日

明確な “人生目標”をもつことが認知症の予防に

認知症を予防したければ、しっかりとした「人生目標」をもつとよいことが新しい研究で示され、医学誌に掲載されました。


この知見は、目標をもつことによる効果を裏付けるものではありませんが、今回の研究では、(研究グループの定義による)目標を多くもつ人は、アルツハイマー病の原因とされる脳の沈着物による影響を受けにくいようであったといいます。







研究を行った米ラッシュRush大学メディカルセンター(シカゴ)ラッシュ・アルツハイマー病センター准教授のPatricia Boyle氏は、「人は目標があればアルツハイマー病の身体的徴候に対抗できる」と述べています。

この研究は、高齢者246人の検査結果を検討したもので、被験者の死亡後、剖検により脳の状態が調べられました。







人生目標は「意図的、集中的に人生経験の意味を見出す傾向」と定義され、10項目の心理学的テストの回答の分析により判定された。プラークや神経原線維のもつれなどの脳の汚物(が多くみられる人の中で、人生に大きな目標をもっている人は、精神(認知)力の低下による影響が小さく、Boyle氏は「目標の少ない人に比べて認知力低下の速度が30%遅かった」と述べています。




この関連は、他の因子の影響について統計学的な結果を調整しても、なお認められるものであった。

米デューク大学(ノースカロライナ州)メディカルセンター記憶障害外来のJames Burke博士は、「人生の目標が高齢者の精神力に関連するとすれば、脳の容量によるものと考えられる」と述べています。



同様に、学歴の高い人は脳のプラークや神経原線維のもつれに対する抵抗性が高く、認知的問題が少ないといいます。








仕事でも家庭でも、どの様な分野でも明確な目標を持ち、取り組んで行く事が必要なんですね・・・


奥さまの後に付いて歩いているご主人様が、現職時代は大変社会的地位の高い方と知り驚いた事が多々ありました。


「退職したらただの人」という言葉がありますが、何歳になっても仕事や役割があるという事が、健康な生活を営む為には大切な事なのだと思います。








WHO(世界保健機構)の健康の定義には、


「健康とは、完全に身体、精神、及び社会的に良い状態である事を意味し、単に病気でないとか、虚弱ではないということではない」


とあります。


目指せ!!!生涯現役!!!ですね。。。

2012年5月18日金曜日

COX-2阻害薬による心血管リスク増大!

2004~2005年に副作用が原因で市場から回収されたcox-2阻害薬(鎮痛薬)における、心筋梗塞および脳卒中のリスク増大をもたらす作用機序が、新しい研究で明らかにされました。

かつて広範に使用されていたcox-2阻害薬rofecoxib (商品名:Vioxx)およびvaldecoxib (同Bextra)は、いずれも心血管イベントリスクを高めることが研究で示され、それぞれ2004年および2005年に市場から回収されました。



また、同じクラスに属するセレコキシブ(日本での商品名:セレコックス)は、現在でも販売が継続されているものの、心血管イベントリスクを有するために「ブラックボックス警告」(最も強い警告)が表示されています。


米ペンシルベニア大学(フィラデルフィア)トランスレーショナル医療治療学研究所長のGarret FitzGerald氏らによる今回の報告では、cox-2阻害薬がcox-2酵素阻害による疼痛緩和作用に極めて優れている一方で、血管の収縮および凝血(clotting)を防止する酵素を阻害することにより、心血管系の微妙なバランスを乱してしまうと言います。





米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(ボストン)のChristopher Cannon博士は、「血液中には、凝血および血管拡張防止と同様に、凝血と血管収縮に対するバランスが存在します。
このことは、凝血と凝血防止、動脈の収縮と拡張には一定のバランスが存在することを意味するが、今回の研究では、cox-2阻害薬によって防御的サイドが打ち負かされてバランスが崩れ、収縮をもたらすサイドだけが残るため、凝血および動脈収縮のリスクが高まることがわかった」と述べています。



Cannon氏は「この問題は回収されたVioxxだけにとどまらない」と付け加えています。



多数の人が利用しているセレコキシブやイブプロフェンをはじめ、あらゆるNSAID(非ステロイド性抗炎症薬、cox-2阻害薬もNSAIDの1つ)に同じ問題があると言います。




例外はナプロキセン(商品名:ナイキサンなど)で、この薬剤には抗血小板作用があり、脳卒中および心筋梗塞のリスクを低下させる効果があると考えられます。


同氏は「この問題は用量依存性であり、cox-2阻害薬の使用量が多いほど心血管イベントリスクが高くなるため、必要最小量を使用することにより、疼痛をコントロールすると同時に、血管への害を抑制する必要がある」と述べています。

今回の研究は、医学誌「Science Translational Medicine(サイエンス・トランスレーショナル医療)」5月2日号に掲載されたほか、米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」オンライン版に4月9日掲載されました。(HealthDay News 5月2日)

2012年5月17日木曜日

赤色着色料!

最近、赤色着色料がアレルギー症状を起こすというニュースが流れていましたのでご紹介します。


食品や化粧品など幅広く使用されている赤色の着色料「コチニール色素」を摂取することによって、呼吸困難などの急性アレルギー症状(アナキラフィシーショック)が出る恐れがあるとして、消費者庁は16日までに使用者に注意を呼びかけました。


コチニール色素は中南米産の昆虫「エンジムシ」の成分から作られていて、清涼飲料水や菓子、口紅、アイシャドーなど広く利用されています。

エンジムシ



調査の結果、コチニールを使った製品を飲食し、かゆみや呼吸困難などのアレルギー反応を起こした例が2004年以降、国内で4例あった様です。
消費者庁は、コチニール入りの食品などでかゆみなどの症状が出た場合は医師の診察を受けるよう呼び掛けています。

消費者庁「コチニール色素に関する注意喚起」
エンジムシを潰すと赤い色素が・・・


コチニール色素は、エンジムシから温水や熱水などで色素を抽出します。
アレルギー症状を起こす原因としては、エンジムシのタンパク質が原因しているのでは?と言われています。

色を付けたり、長期保存や固いものを柔らかくなど、見栄えや食感を良くしたければ食品添加物を使うしかありませんが、それでトラブルが起こるのであれば問題だと思います。

ハムやソーセージをはじめ、飲み物などにも広く使われていますが、色が悪くても、安全で美味しい方が良いと思うのですが・・・

選ぶ側の消費者が何を選ぶかによって、メーカーもより売れるものを作る様になります。
まずは私たちが何を選ぶのか???

2012年4月24日火曜日

口内炎にマルチビタミンは???

4月16日の記事から・・・


「口内炎にビタミン剤が良い」と言われていましたが・・・


ビタミン欠乏は再発性潰瘍性口内炎に関係するとされていますが、マルチビタミンを1日1回服用しても一般的な口腔内疾患は予防できないことが、新しい研究で示されました。



この 再発性潰瘍性口内炎は、米国人の約40%にみられ、10代および若年成人に多く、原因は不明ですが感染性ではありません。

命を脅かすものではありませんが、非常に痛みが強く、摂食や発話、歯磨きが困難になるといった他の問題が生じます。

一般的にはアセトアミノフェン(タイレノール)が疼痛緩和に有用であり、温かい飲み物やアイスキャンデー、塩水でのうがいを避けることも有用であるとされています。


米国歯科医師会(ADA)誌4月号に掲載された今回の研究は、アメリカのコネティカット大学で2005年~2009年にわたり160名の対象者の方々を83名の試験郡と77名の対象群に無作為に分けて研究されました。 

試験群は、必須ビタミンの1日推奨摂取量100%から成るマルチビタミンを1日1回、1年間服用し、対照群はプラセボを服用しました。
被験者は、錠剤を服用するたびに、潰瘍性口内炎エピソードと疼痛レベル、食事摂取量に対する口内炎の影響の有無を記録しました。



研究の結果、両群とも約4回のエピソードが生じ、それぞれ約8日間持続しました。

疼痛レベルおよび特定の食物の摂食能力に群間差はなく、投薬レジメンに対するコンプライアンス(服薬遵守)にも差はありませんでした。

ビタミンB12レベルが低かった14例のうち5例が試験群、9例が対照群でした。

新規潰瘍性口内炎エピソード数に群間差はありませんでした。

葉酸レベルが低かったのは2例のみであり、少数であったため解析は実施されませんでした。

潰瘍性口内炎の傾向のある患者がマルチビタミンを服用しても、潰瘍性口内炎の期間または頻度は減少しなかったため、臨床現場でマルチビタミンを勧めるべきでない。重症の場合は、特に低レベルのビタミンB12または葉酸についてスクリーニングを行うべきであると言い、別の専門家は、患者は理解していないため非常に不安に思うことが多いが、大多数が軽度の症例であり、治療なしで7~10日で治癒すると述べています。



近年、他にもビタミン剤を摂取するデメリットが明らかになり始めています。

緊急を要する場合や摂食に問題がある場合は別として、一般的に食事を摂れる方は、食事の中で栄養を補給する事が一番身体に必要な行為だと思います。




2012年3月6日火曜日

睡眠薬が死亡及び癌のリスク増大と関係

睡眠導入(補助)薬の処方は、夜間に十分な休息を必要とする人には有用かもしれませんが、常用は死亡や、特定のタイプの癌(がん)の発症につながる可能性が高い事が、新しい研究で示唆されました。

これらのリスクと関係する睡眠薬には、ベンゾジアゼピン系薬剤のテマゼパム、非ベンゾジアゼピン系薬剤のゾルピデム(日本での商品名:マイスリー)、エスゾピクロン(日本での商品名:ルネスタ)、ソナタ(日本未発売)、さらにバルビツレート系薬剤、鎮静薬の抗ヒスタミン薬が含まれます。


ただし、今回の研究は睡眠補助薬と死亡リスクの関連性を示したものに過ぎず、因果関係を示すものではないため、多くの専門家はこの知見から性急に何らかの結論を下さないよう警告しています。

医学誌「BMJ Open」オンライン版に2月27日掲載された今回の研究で、米スクリプスクリニック・ビタビファミリー睡眠センター(カリフォルニア州)では、平均年齢54歳の1万500人以上を追跡しました。


被験者の健康状態はさまざまで、2002~2007年に平均約2.5年間、睡眠薬の処方を受け、これらの患者と睡眠薬を使用しなかっ
た人の死亡および癌のリスクを比較しました。



研究の結果、1年18回量未満を処方された群では非処方群に比べて死亡リスクが3.6倍、18~132回量処方群では4倍以上高かった。


132回量超処方群の死亡リスクは非処方群の5倍であった。


これは年齢を問わず認められたが、18~55歳の人が最も高かった。


ゾルピデムを服用していた4,336人では265人、鎮静薬、睡眠薬ともに服用しなかった23,671人では295人が死亡しました。



また、最も高用量の群では食道癌やリンパ腫、肺癌、大腸癌、前立腺癌などの発症リスクも高かった。


ただし、白血病、乳癌、子宮癌、膀胱癌、白血病、メラノーマのリスク増大はみられず、この関連性は既存の健康障害では説明できないという。


「よく使用される睡眠薬が衝撃的な死亡の増加と新たな癌の増加に関連している。これらのリスク増大を説明しうる既知のメカニズムは多数ある」と述べている。



米ノースショア・ロングアイランド・ジューイッシュ・ヘルスシステム(ニューヨーク)の ビクター・フォルナーリ 博士は、「内科疾患や心理的問題による困難があればまず睡眠に影響する。必要を感じて医師の処方を受ける場合、投薬中止は不要だが、気軽に服用しないよう注意すべきである」という。


別の専門家は睡眠薬を慢性的に使用しないよう警告しています。




お客様の依頼で複数の睡眠薬を調べましたが、強い薬が一般的になっていて驚きます。
この結果が、近い将来、受け入れられる事を願っています。

2012年3月5日月曜日

母乳哺育が肥満の減少に有効

 妊娠糖尿病の母親から生まれた児の肥満リスクは、6カ月以上の母乳哺育によって低減可能であることが、米コロラド大学デンバー校公衆衛生大学院の長期追跡研究から明らかになりました。




妊娠中に母親が糖尿病だった児では、過栄養状態に曝されることから、その後の人生における糖尿病リスクが上昇することが知られています。


対象は、妊娠糖尿病の母親から生まれた児94例と、非糖尿病の母親から生まれた児399例。

13歳まで追跡を行った結果、糖尿病の母親から生まれ、6カ月以上の母乳哺育が行われた児では、母乳哺育が6カ月未満だった児に比べ、成長に応じたBMIの上昇スピードが有意に遅いことが明らかになりました。

この傾向は、非糖尿病の母親から生まれた児についても同様だったとの事です。

母乳哺育は、小児肥満リスクを低下させるための臨床的、あるいは公衆衛生的に重要な戦略となると解説するとともに、この知見が米国小児科学会の推奨する「6カ月以上」という母乳哺育期間を裏付ける新たなデータともなることを挙げ、「産後すぐの女性を対象とする母乳哺育指導は、小児科、産科、公衆衛生の各側面から行いうることだ」と述べています。


そういえば、どんなに母乳が出ない方でも、たちまち母乳が出る様になるマッサージをされる方がテレビに出ていました。

私の妻も初産の後、母乳が出ませんでしたが、母親と弊社社長による母乳マッサージをした直後から出始めました。


最近は、良いとされるミルクが沢山出回っていますが、やはり母乳に勝るものは無いのでしょうね?

ビタミンEの過剰摂取に注意!

老化防止をうたう栄養補助食品として人気のビタミンEを摂取しすぎると、骨粗しょう症になる危険が高まることが分かり、研究を行った慶応大学などのグループは「摂取量の上限を検討し直す必要がある」と指摘しています。



慶応大学などの研究グループは、ビタミンEに骨を壊す細胞の働きを活発にする性質があることを動物実験で確かめました。

そして、骨への影響を実際に調べるため、健康な大人が栄養補助食品として摂取する場合の最大量に相当するビタミンEを48匹のネズミに8週間、毎日与え続けました。

その結果、通常のエサを与えた場合に比べ、骨の量が平均で20%減少し、すべてのネズミが骨粗しょう症の状態になっていたということです。


研究グループでは、ビタミンEの過剰な摂取は、骨の新陳代謝のバランスを崩し、骨粗しょう症になる危険を高めると結論づけています。

ビタミンEはしみなど防ぐアンチエイジングの栄養補助食品として人気で、アメリカでは人口の10%以上が服用し、日本でも利用者が増えていると見られています。

研究を行った竹田秀特任准教授は「ビタミンEは老化防止にたくさん取った方がいいと考えられていたが、骨粗しょう症による骨折や寝たきりという深刻な問題につながるおそれがあることが分かった。
摂取量の上限を検討し直す必要がある」と指摘しています。


厚生労働省が定める食事摂取基準による目安量は1日7ミリグラムで、許容上限量は800ミリグラム。
ただ、国内外で市販されているサプリメントの中には、1日の摂取量にして1,000ミリグラムのビタミンEが含まれているものもある。

通常の食事から摂れるビタミンEも考えると、ビタミンEの摂り方も見直す必要があると思います。


栄養補給は、毎日の食事の中で行う事が大切だと思います。