2012年9月21日金曜日

鎮痛薬により続発性心筋梗塞のリスクが上昇!

心筋梗塞(心臓発作)の経験のある人が、非ステロイド性抗炎症薬として知られる一般的な鎮痛薬を日常的に服用していると、死亡リスクや続発性心筋梗塞のリスクが高まる可能性のあることが、デンマークの研究グループにより報告されました。

非ステロイド性抗炎症薬にはイブプロフェンやナプロキセンなどの市販薬のほか、セレコキシブなどの処方薬が含まれるという。 

研究を行ったコペンハーゲン大学のAnne-Marie Schjerning Olsen氏は、「心筋梗塞後の 非ステロイド性抗炎症薬 の長期的な使用については、どの患者も注意する必要である。心血管疾患のある患者を診察する医師に対し、心筋梗塞から何年も経過した後でも 非ステロイド性抗炎症薬 は有害であると伝えることが重要である」と述べている。

この報告は、「Circulation」オンライン版に9月10日掲載された。



今回の研究では、1997~2009年の間に心筋梗塞を経験した約10万人のデータを収集。

そのうち44%が少なくとも1回は 非ステロイド性抗炎症薬 の処方を受けていました。

非ステロイド性抗炎症薬を使用していない人に比べ、使用した人は何らかの原因で死亡するリスクが心筋梗塞から1年以内で59%、5年以内では63%高かった。

さらに、心筋梗塞を再発するリスク、または心疾患で死亡するリスクは1年以内で30%、5年以内で41%高いことが判明しました。

この結果は、男女とも年齢や所得にかかわらず同じだった。

この研究では、その他の疾患や薬剤などの因子についても検討されています。



このデータは観察研究によるものであり、 非ステロイド性抗炎症薬が死亡や心筋梗塞の原因であることを裏付けるものではありませんが、 非ステロイド性抗炎症薬 の使用は制限すべきであり、薬局で購入できる状況については再考する必要があると、研究グループは結論付けている。

米国心臓協会の広報担当で米カリフォルニア大学ロサンゼルス校心臓学教授であるGregg Fonarow氏(今回の研究には不参加)によると、2007年以降、 米国心臓協会 のガイドラインでは心血管疾患患者、および心筋梗塞後は 非ステロイド性抗炎症薬を使用しないよう勧めています。



COX-2阻害薬という別のタイプの鎮痛薬にも、同様のリスクが認められています。

ガンの緩和ケアなどで使用するのは仕方がありませんが、日常生活での使用は慎重にした方が良いと思います。

イライラ、怒りといった感情は、痛みを増幅させますので、ストレス発散も大切だと思います。



また、カルシウムサプリメントの摂取も、心筋梗塞のリスクを高める事がわかっていて、カルシウムサプリメントを飲む事で骨粗鬆症のリスクは10%低下しますが、心筋梗塞のリスクは25%増加するそうです。

出来るだけ食べ物から摂取する事を考えた方が良さそうですね。

フライパンで焼いた赤身肉で前立腺ガンのリスク増大!

ショッキングな記事が掲載されていました。

フライパンで焼いた赤身肉を食べていると、男性の前立腺癌リスクが40%増大する可能性のあることが、新しい研究で明らかになりました。

赤身肉を高温で調理すると発癌性の化学物質が形成され、疾患リスクを増大させると考えられるそうです。



米南カリフォルニア大学、および米カリフォルニア癌予防研究所の研究グループは、前立腺癌の研究に参加した2,000人弱の男性のデータを使って検討した結果、半数を超える男性が進行性の前立腺癌と診断されていました。

被験者には質問票で、食べている赤身肉や鶏肉の種類や量、調理法(フライパンで焼く、ゆでる、グリルで焼く)について回答してもらい、また、被験者に写真を見せて、肉をどの程度まで焼いているかを示してもらいました。


結果、男性でフライパンで焼いた赤身肉を1週間で

1.5人前以上食べていた男性 ⇒ 進行前立腺癌のリスクが30%高い。
2.5人前以上食べていた男性 ⇒ 進行前立腺癌のリスクが40%高い。


※特に、ハンバーグ(ハンバーガーの肉)と前立腺癌リスクの増大に関連があることが判明し、このリスクはヒスパニック系の男性で最も高かったとの事です。

このような結果になったのは、ステーキよりもハンバーグのほうが内部および外部の温度が急速に高温に達するため、異なるレベルの発癌物質が蓄積することによるものではないかと考えられています。


主に(オーブンなどで)焼いた鶏肉を食べていた男性は進行前立腺癌のリスクが低かったが、フライパンで焼いた鶏肉を食べていた男性は比較的リスクが高い事から、

★種類にかかわらずフライパンで調理した赤身肉や鶏肉を中心とする食事が前立腺癌リスクを増大させる可能性があると結論付けている。

理由は不明だが、調理の過程でDNAを損傷する発癌物質(複素環アミン)が形成されるためではないかと研究グループは指摘している。この化学物質は、糖およびアミノ酸を長時間高温で加熱することにより形成されるという。



日本では、お肉は適度な大きさに切られてパックに入って売られています。

その際に、様々な添加物や調味料を使われている場合が多々ありますが、これらを添加されたお肉を焼く事で、元々発がん性のリスクがあると言われている化学調味料は数十倍~数百倍のリスクになると言われています。

それに加え、赤身のお肉自体が焼くことで発がん性のリスクが増えるというのは、かなりショッキングな内容です。



特に今回の報告では、フライパンよりもオーブンで焼く方がリスクが少ない様ですので、今流行りの水蒸気のオーブンなどが良いのかもしれませんね・・・

2012年9月5日水曜日

血液型によって心疾患リスク増


血液型が心臓の健康状態に影響を及ぼす可能性が、米ハーバード大学の研究でわかりました。


米国看護師健康調査に参加した6万人強の女性および米国医療従事者追跡調査の参加者1万7,000人強のデータを収集。30~75歳の被験者を20年以上追跡しました。



■O型■
血流を促し凝固を防止する因子が含まれる可能性がある。


■A型■
O型に比べて、心疾患リスクが5%高い。
“悪玉”コレステロールであるLDL(低比重リポ蛋白)コレステロールが高いことを示す学的証拠がある。


■B型■
O型に比べて、心疾患リスクが11%高い。

■AB型■
O型に比べて、心疾患リスクが23%高い。

※米国人の約7%がAB型で、最も多いO型は約43%。



※被験者の大部分が白人であるため、この知見を他の人種に適用できるかどうかは不明。



リスク増大の原因が特定の血液型に関連するものかどうかもわかっていない様です。


バランスのよい食事と運動、血圧、コレステロールおよび良好な体重管理などの健康的なライフスタイル(生活習慣)によって、この遺伝的素因を相殺することは可能であると、専門家らは述べている。



米国心臓協会(AHA)の広報担当で、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)教授のGregg Fonarow氏によると、凝固に関与する主な因子はO型以外の人で高く、コレステロール値のほか、炎症や免疫反応にも血液型によって差があるという。

とはいえ、O型でないことによるリスクよりも、年齢、血圧、コレステロール値、喫煙、糖尿病などの従来の危険因子(リスクファクター)によるリスクのほうがはるかに高いため、心血管リスクの検知と予防には今後もこのような因子に主な焦点を当てる必要があると、同氏は述べている。

2012年8月22日水曜日

パーキンソン病の発症抑える仕組み解明!

神経の難病である「パーキンソン病」の発症を抑える仕組みを、田中啓二・東京都医学総合研究所長らのチームが解明し、21日の英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」電子版に発表しました。


パーキンソン病の原因となる細胞内の小器官「ミトコンドリア」の異常を早期に見つけることが可能になり、病気の早期発見、治療に役立つといいます。




パーキンソン病のうち20~30代で発症する「若年性パーキンソン病」は、二つの遺伝子が働かないことでミトコンドリアの異常が蓄積し、運動障害が起きます。

チームは、二つの遺伝子のうち「ピンク1」の働き方を調べた。

その結果、ヒトの正常なピンク1遺伝子は、ミトコンドリアに異常が起きるとリン酸と結び付いて働き始め、異常ミトコンドリアが分解された。
一方、若年性パーキンソン病患者のピンク1遺伝子は、リン酸と結び付かず機能しなかった。

松田憲之主席研究員は「異常ミトコンドリアの増加や分解が進まないときに、リン酸と結びついたピンク1遺伝子を検出する方法を開発すれば、病気の早期発見につながる」と話しています。



パーキンソン病は、ボクシングの元ヘビー級チャンピオンのモハメッド・アリさんや、最近復帰報道されたマイケル・J・フォックスさんなどの著名人にも多数いらっしゃいます。

2012年8月17日金曜日

楽器の演奏で老化防止!

楽器演奏により、加齢に伴う認知機能低下の影響が弱まる可能性が、米エモリー大学(アトランタ)の研究で分かりました。

この結果は、「Frontiers in Human Neuroscience」7月号に掲載されました。


小児期に音楽を学び、10年以上楽器演奏を続けている高齢者は、記憶力や認知能力の検査結果が他の高齢者よりも優れていたそうです。

また、高齢になって音楽活動を継続している人では、思考力が高まり、加齢や教育不足による悪影響が打ち消される可能性があることも分かりました。

ただし、成人になってから楽器を始めた場合に、精神面の恩恵が得られるかどうかは明らかになっていません。


59~80歳の音楽家と非音楽家70人を対象に、神経心理テストを実施し、全般的な日常生活活動を調べました。

その結果、音楽家のほうが、知力、視空間の判断、言語記憶および言語想起、運動の機敏さの検査スコアが高いという結果になりました。


研究を行ったHanna-Pladdy氏は、「行動が脳を変える可能性がある。脳が発達途中である子どものうちに楽器を学び、10年以上演奏し続けることが、後の人生におけるベネフィットの土台となるのかもしれない。ただし、中年期に楽器演奏を再開することも重要である。音楽活動は、何年もの練習を必要とする、難しい認知エクササイズである」と述べています。

この研究では、音楽活動と精神面での健康維持との関連性が判明したが、因果関係は証明されていません。



スポーツと同様に、音楽も私たち人間の五感に働きかけて、生涯共にする事で健やかに過ごすことのできる要素なんですね・・・

皆さんも、「昔とった〇〇〇〇」ではありませんが、少しずつでも触ってみたり、興味があった楽器に取り組まれてみてはいかがでしょうか?

2012年7月9日月曜日

入院がアルツハイマー病悪化の“転換点”となる可能性

入院によってアルツハイマー病患者の精神機能の低下が加速され、介護施設入所や死亡のリスクが増大することが新しい研究により報告されました。


また、入院中にせん妄(強い錯乱、気分・行動の異常)を経験した患者は、退院後に以前の状態に戻る確率が低いことも分かりました。


この研究は、医学誌「Annals of Internal Medicine(内科学)」オンライン版に6月19日掲載されました。



今回の研究は、米マサチューセッツ・アルツハイマー病研究センター(ボストン)で定期的に神経機能の評価を受けていた軽症アルツハイマー病患者771人を対象としたものです。


367人が受診から18カ月以内に入院し、194人に入院中のせん妄がみられました。


せん妄による入院は4%で、最もよくみられた入院原因は失神、転倒、心疾患、腹痛でした。


せん妄のみられた入院患者の41%に入院から1年で急速な精神機能の低下がみられたが、せん妄のみられなかった入院患者では23%、非入院患者では26%でした。


入院自体による精神機能低下のリスク増大は認められなかったが、入院中のせん妄により20%のリスク増大がみられた。



アルツハイマー病患者の20~40%が年間平均4日間入院しているという。




研究筆頭著者である米ハーバード大学(ボストン)医学部助教授のTamara Fong氏は、「せん妄を予防することが有効な治療戦略となる可能性がある」と述べている。


入院患者のせん妄を予防するには、家族や親しい人と話をする、眼鏡や補聴器をつける、ベッドから出て歩く、錯乱を悪化させる薬剤(鎮痛薬など)を使用しないなど、いくつか有効な手段があります。


同氏は「高齢者の入院を避け自宅で治療することを提唱する声もあり、興味深い考えである」と述べている。



アルツハイマー病患者の多くは、診断から5~10年で介護が必要となります。


今回の研究では、入院から1年以内の施設入所および死亡のリスクは、非入院患者に対し、せん妄のあった入院患者ではそれぞれ9.3倍、5.4倍、せん妄のなかった入院患者では6.9倍、4.7倍でした。


「しかし、この研究は1施設でのみ実施されたものであり、被験者は白人が多数を占めていたことから、結果を一般集団に適用するのは難しい」とFong氏は述べています。

別の専門家は「入院やせん妄を避けるため、インフルエンザの予防接種、尿路感染症予防のための膀胱や腸の衛生維持、せん妄を引き起こす慢性疼痛の管理など、自宅で健康状態を向上させる取り組みが注目を集めている」と述べていいます。








アルツハイマーや認知症といった症状は、若年層も含めて急激に増えています。

これらの症状を予防する事も大事ですし、日常生活での原因を絞り込む事も大切だと思います。


特に高齢者の方々にとってはそれ以上に、ケガや病気によって一定期間寝たきりになる事で、急に動けなくなったり、症状が一気に進んだりすることが少なくありません。




自分の事は自分で行う事が、健康で長生きする秘訣なのではないでしょうか?

喫煙、農薬曝露はレム睡眠行動障害の危険因子

喫煙および農薬への曝露が、睡眠中にキックやパンチなどの動きがみられるレム睡眠行動障害(RBD)のリスク要因であることを、新しい研究が示した。
※Neurology(神経学)オンライン版に6月27日掲載された研究より。


この障害は本人や一緒に寝ている人に危険をもたらすことも多いが、最も大きな懸念の1つは、BRDがパーキンソン病やレヴィー小体認知症(DLB)の早期徴候である場合がある点だと専門家は述べています。

RBD患者の38~75%がパーキンソン病やDLBなどの神経変性障害を併発します。



今回の研究は、米国、カナダ、ヨーロッパおよび日本の睡眠外来を訪れたRBD患者約350人を対象としたもので、平均年齢は67歳で、81%が男性でした。


すでに受診している患者を対象としたため、被験者は比較的重症の傾向がみられたが、パーキンソン病および認知症はありませんでした。。


※(睡眠時無呼吸症候群、不眠症など、RBDとは無関係の睡眠障害のある患者281人、睡眠障害のない129人を対照群とした研究データ。)



その結果、RBDの最大の危険因子は、パーキンソン病の危険因子でもある農薬への曝露であることが判明しました。


RBD患者は就業中に農薬に曝露していた比率が対照群の2倍以上だった。


仕事以外での農薬への曝露では関連はみられなかった。






また、RBD患者は対照群に比べ、パーキンソン病およびDLBの危険因子でもある頭部外傷の比率が59%高く、平均就学期間が約1.5年短かった。


一方、カフェイン摂取と喫煙にはパーキンソン病に対する防護効果が認められているのに対し、カフェイン摂取とRBDリスクとの間に関連はみられず、喫煙によるRBDリスクは43%増大したが今回の研究は因果関係を示すものではないとの事です。


パーキンソン病の一部は運動野を侵す前に睡眠にかかわる脳領域で神経変性をもたらすと、Postuma氏は説明している。




同氏は、RBDの症状がある人は神経内科を受診すべきで、パーキンソン病やDLBを予防することはできないが、最善の疾患管理が可能になるとしています。







過去の歴史を見ても、自然界に無いものを便利さから日常の中に取り込んだ結果、何十年も後になって大きな危険因子となる事が分かり、製造禁止に至るケースは後を絶ちません・・・


私たちは、日常的に複数の化学物質を大量に体内に取り込んでいます。


単品の安全試験ではクリアされた物質でも、複数の化学物質と共に長期間に渡り取り込んだ際のリスクに関しては全く調べられていません。



化学物質に対して過剰に潔癖になる必要はありませんが、使わなくてよいものや、昔ながらの方法で対応できるものに関しては、化学物質が主成分のものはなるべく使わない様にした方が良いのではないでしょうか?






今朝、ジョギングをしている最中に、前を歩いていた男性が歩きながらタバコを吸っていました。
これだけ受動喫煙の害が取り上げられている現代ですから、喫煙者にはせめて吸う場所くらいは配慮して欲しいと感じました。by元喫煙者