2011年9月8日木曜日

治癒したB型肝炎、新薬治療で劇症化

免疫の抑制効果の高い薬を使う事で、完治していたと思われていたB型肝炎が再発し、劇症肝炎を起こして死亡する例がある事を厚生労働省研究班の調査でわかったそうです。

近年、ガンや膠原病などの自己免疫疾患が増えている事に伴い、強い免疫抑制作用のある医薬品や治療薬を使われる例が多く、こういう事態がいつか起こるのではないかと危惧しておりました。


B型肝炎は、C型肝炎とは違い発症が死に至るケースは多くはないですが、日本では1000万人以上いると言われていて、その中でも100万~130万人が持続感染者(キャリア―)と呼ばれ、キャリア―から生まれた子供にも感染する場合があります。

厚生労働省研究班が2010年度から、全国約100施設で感染歴のある患者235人を調べたところ、リウマチや血液がんなどの治療中に14人(6%)でウイルスが再活性化していた。
B型肝炎は、治ってもウイルスの遺伝子は体内に潜み続け、免疫抑制効果の高い薬による治療をきっかけに再発する例が出てきている様です。


また、厚労省研究班の劇症肝炎の全国調査では、04年から09年にB型肝炎ウイルスの感染歴がある17人が、悪性リンパ腫や白血病、乳がんなどの治療をきっか けに劇症肝炎を発症していた。

これとは別に09年、兵庫県内で感染歴のある70歳代の女性がリウマチの治療後に劇症肝炎を起こしたという報告があり、いず れも通常の劇症肝炎より治療が難しく、全員が死亡しているとの事です。

読売新聞の情報より一部引用。


人間の体を守っているのは、生命に生まれつき備わっている免疫システムです。

免疫システムは、外敵からの攻撃に対抗する為の大切な大切な体の防御システムですが、最近は自分の免疫が自分の体を攻撃するという自己免疫疾患や、ガンなどに免疫を抑制する薬が使われていますが、本当に大丈夫なのかと思っていましたが・・・


免疫を低下させる治療は、当然ながら外敵から身を守る力を低下させますからウィルスや菌などの影響を受けやすくなり、今回の様な事は容易に想定できるとおもうのですが・・・


短期間で自らを変化させる菌やウィルスを攻撃するのではなく、自らの免疫力を維持して、共存する事が必要なのではないでしょうか?

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