2012年9月5日水曜日

血液型によって心疾患リスク増


血液型が心臓の健康状態に影響を及ぼす可能性が、米ハーバード大学の研究でわかりました。


米国看護師健康調査に参加した6万人強の女性および米国医療従事者追跡調査の参加者1万7,000人強のデータを収集。30~75歳の被験者を20年以上追跡しました。



■O型■
血流を促し凝固を防止する因子が含まれる可能性がある。


■A型■
O型に比べて、心疾患リスクが5%高い。
“悪玉”コレステロールであるLDL(低比重リポ蛋白)コレステロールが高いことを示す学的証拠がある。


■B型■
O型に比べて、心疾患リスクが11%高い。

■AB型■
O型に比べて、心疾患リスクが23%高い。

米国人の約7%がAB型で、最も多いO型は約43%。



※被験者の大部分が白人であるため、この知見を他の人種に適用できるかどうかは不明。



リスク増大の原因が特定の血液型に関連するものかどうかもわかっていない様です。


バランスのよい食事と運動、血圧、コレステロールおよび良好な体重管理などの健康的なライフスタイル(生活習慣)によって、この遺伝的素因を相殺することは可能であると、専門家らは述べている。



米国心臓協会(AHA)の広報担当で、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)教授のGregg Fonarow氏によると、凝固に関与する主な因子はO型以外の人で高く、コレステロール値のほか、炎症や免疫反応にも血液型によって差があるという。

とはいえ、O型でないことによるリスクよりも、年齢、血圧、コレステロール値、喫煙、糖尿病などの従来の危険因子(リスクファクター)によるリスクのほうがはるかに高いため、心血管リスクの検知と予防には今後もこのような因子に主な焦点を当てる必要があると、同氏は述べている。

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