乳児に固形食(離乳食)を与え始める時期が、1型糖尿病発症リスク上昇に関連することが、米コロラド大学デンバー校公衆衛生学部の疫学研究によって示唆されました。
生後4カ月より早くても、6カ月より遅くても発症リスクは2~3倍
「JAMA Pediatrics」オンライン版に7月8日掲載された論文によると、
1型糖尿病は、特に5歳未満での発症が世界的に増加している。
要因はさまざまだが、なかでも乳児期の食事は主要な原因の1つと考えられており、研究が進められてきました。
本研究では、1親等以内に1型糖尿病患者のいるデンバー地域在住の乳児データを解析した結果、
月齢4カ月未満、あるいは6カ月以上の離乳食の開始は、いずれも1型糖尿病発症リスクを上昇させていた。
食品別の検討では、
果物摂取の早い開始、あるいは米やオート麦摂取の遅い開始は1型糖尿病発症リスクを2~3倍に高めるが、大麦や小麦摂取の開始時に母乳も継続しているとリスクが0.47に低下する事が分かっりました。
複数の食品/抗原が発症リスクに関連していること、また、
離乳食開始のタイミングと食品の種類、発症リスクは複雑な関係にあることが示唆されたと結論。
要約すると
★離乳食の開始は生後4~5カ月の時期が安全
★1型糖尿病の遺伝的因子がある児では、発症リスクを最小化する為、母乳を飲んでいるうちに離乳食を始める
本研究は離乳食開始の月齢と1型糖尿病発症リスクの関連を明らかにしたが、その因果関係を確認したものではありません。 (HealthDay News 7月9日より)
子供に関しては、様々な情報が溢れ、特に初めての子供の時には過剰に神経質になりがちです。
そう言ったお母さんたちには、ひとつの指針が示された事は朗報だと思います。
しかし、ベストセラー書「食品の裏側」 の著者の安部司氏は、朝ごはんに子供が好む為、コーラとポテトチップスを食べさせている親がいる現状の話をされています。
確かに、我が家の長男が生まれたばかりの頃、住んでいた地域で人気の小児科が2箇所あると妻から聞きました。
1件の小児科医は若くてイケメンで若いお母さん達に大人気。そして、 子供の体調が悪い時は体力が落ちたら大変なのでお菓子でもジュースでもいいから欲しがるものを与えてくださいと指導されるとの事でした。
一方、もう1件の小児科医は頑固一徹のおじいちゃん。腕が良いと評判は良いものの、若いお母さん達からは不評との事。
理由を聞いてみると、微熱が出たので診察に行くと「このくらいの熱なら、家で寝ていれば治る。 食欲が無いなら、食欲が戻るまで番茶でも飲ませていたら良い!」と、薬も出さずに帰されるとの事。
その上で妻から質問・・・
Q:どちらの小児科医が良いと思う?
A: おじいちゃん小児科医
食欲が無いからと言って、お菓子やジュースの本質も知らずに欲しがるなら与えても良いというのは問題外!食べない方が良いから食欲が出ないから、無理に食べる事自体問題があるのに、更に過剰な糖を含むジュースや悪い油を含むお菓子を食べて良いはずが無い!と私は思います。
食べたものや毎日の生活の習慣によって、私たちの身体は作られています。
体を作る材料は「食事」です。
今何を食べたかで、1年後の体に影響します。
特に子供の体は、すざましい速さで成長していきます。
日本人であれば日本人が昔から行ってきた習慣を見習い、食事は出来るだけ新鮮なモノを適度な量で頂く事を基本にする事が、今の時代には必要だと思います。
子供は勉強する事も時には必要ですが、それ以前に体に正しい習慣を身に付けさせてあげる事が、親として最大の責務ではないでしょうか?
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