コレステロール低下薬「スタチン」が、閉経女性における糖尿病リスクを高めることが、米マサチューセッツ医科大学の研究で明らかになりました。
医学誌「Archives of Internal Medicine」オンライン版に、1月9日掲載されたこの研究結果は、コレステロール低下薬と男女の糖尿病リスク上昇の関連を指摘した過去の知見とも重なるが、「現行の脂質異常症治療ガイドラインを変更させる知見ではない」としています。
スタチン系薬剤は、心疾患の予防および進行抑制のため、血中コレステロールを低下する目的で用いられます。
米国ではアトルバスタチン(商品名:リピ トール)やフルバスタチン(同:Lescol※日本での商品名:ローコール)、ロバスタチン(同:Mevacor※同:メバコール)などが承認されています。
研究では、1993年から閉経女性15万4,000 例を追跡している大規模研究のデータを分析した。
開始当初の対象の平均年齢は63歳で、糖尿病患者は含まれず、対象の約7%がスタチン系薬剤を服用 していた。
2005年までの追跡で2型糖尿病発症が確認されたのは約1万0,200例。
分析の結果、スタチン系薬剤の服用群では非服用群 に比べ発症率が1.71倍高いことが判明。
糖尿病の家族歴やボディ・マス・インデックス(BMI)、身体運動量などの因子を調整しても、服用群の発症 リスクは1.48倍高かった。
スタチン系薬剤の種類によるリスクの違いはなかった。
本研究はスタチン系薬剤と糖尿病の関連を確認したのみで、因果関係を明らかにしたものではないが、「スタチン系薬剤がインスリン調整やグルコース反応の機構に影響を与える可能性も考えられる」としている。
一般女性へのメッセージは、「健康的な体重を維持し、健全な食事と身体運動を心がけ、健康上の問題があれば改善して、糖尿病リスクの低下、すでに糖尿病に罹患 している場合には疾患管理ができるよう生活習慣に気を配ることである」とし、「スタチン治療が必要ならば拒否すべきではない」と述べて います。
コレステロールを低下させる薬には、横紋筋融解症などの副作用があります。
横紋筋融解症は筋肉を溶かす症状で、この薬を服用後、尿の色が濃くなったり、筋肉痛の様な痛みが発症したり、階段の上り下りや物を持つのが辛く感じる場合には、ご注意下さい。
また、慶應義塾大学の近藤誠さんの著書の中に、スタチン系の薬でコレステロール値を正常値よりも下げた場合には、ガンのリスクが飛躍的に上昇する結果が記載されております。
難病や臓器を切除するなどの理由から、自分でコントロール出来ない事がある場合には医薬品の力が必要となりますが、コレステロールは食事の内容や生活習慣を改めるだけで改善できる項目です。
節制する事で解決できる事は、医薬品に頼らず、少しだけ努力する事が大事だと思います。
食べたい物を少し我慢する事と、食べたいものは我慢しないけどガンになる確率が高くなる・・・
あなたは、どちらを選びますか?
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