過体重で血糖値も高めの妊娠女性では、正常血糖値あるいは妊娠糖尿病の肥満妊娠女性および正常体重の妊娠女性に比べて妊娠合併症を発症するリスクが高いことが、米ノースウェスタン大学ファインバーグFeinberg医学部内分泌学教授のBoyd Metzger氏らの研究で明らかになりました。
Metzger氏は「医師は一般的に、肥満あるいは妊娠糖尿病の妊娠女性には気を使うが、過体重で血糖値が中等度上昇した妊娠女性は見逃しがちである」と指摘するとともに、「これらの女性は、妊娠糖尿病でも肥満でもないために我々のレーダー(探知網)に引っかからない。しかし今回の研究で、これらの女性は妊娠合併症のリスクが有意に高いことが判明した。そうした女性には、肥満や妊娠糖尿病と同等に緊急の対応が必要である」と述べています。
医学誌「Diabetes Care」4月号に掲載された報告によると、Metzger氏らは9カ国2万3,000例以上の妊娠女性を対象に、妊娠中の経口糖負荷試験や肥満度を調べ、出生児の体重などと併せて検討しました。
その結果、妊娠中に肥満、妊娠糖尿病、過体重および血糖高値の状態にあった女性では、児の出生時体重が重い傾向があることが判明した。
正常体重・正常血糖の女性の児との比較で、妊娠糖尿病と肥満を合併した女性の場合、児の出生児体重は約12オンス(約340グラム)重く、過体重だが肥満ではなく血糖値がわずかに上昇していた女性の児は約7.5オンス(約212グラム)重かった。
同様に、妊娠糖尿病だが正常体重の女性の児は6オンス(約170グラム)、正常血糖値で肥満の女性の児も約6オンス重かった。
さらに、過体重で血糖値が高めの女性の児では、血中インスリン値が高く、血糖値が低い傾向が認められることも明らかになりました。
これらは小児の肥満や糖尿病の誘因になる可能性が指摘されています。
確かに、最近は妊婦さんに対する体重制限は、随分厳しく言われている様ですが、何かと問題があるのでしょうね・・・
ただ、妊婦さんだけでなく、一般の方々でも外国人並みの肥満が増えています。
運動だけでなく、普段の食べ物が問題だと思いますが、安くて美味しいものほど、高カロリーで高脂肪な物が多いので、これを変えるのは難しい問題です。
痩せる痩せないという視点だけでなく、太る方の傾向やデメリットが分かり易く書かれている
「いつまでとデブと思うなよ/岡田斗司夫著」は、おススメです。
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