現代では、何処の家庭にでもある「電子レンジ」。
冷えた食材を入れて数分間経って「チン!」となると、食材が温められる便利な電子レンジですが、あまり頻繁に使うと老化が進む!という事が分かってきました。
AGEの啓発活動を展開する「AGE測定推進協会」は、全国の20代から60代の男女500名を対象に、アンチエイジング(老化防止)への意識及び、食生活・生活スタイルの傾向に関するアンケート調査を実施しました。
★AGEを理解している人は2.6%
AGE(Advanced Glycation End
Products)は、終末糖化産物を意味します。
タンパク質と糖を加熱調理した時にできるメイラード反応を起こしたもの(“焦げ目”や“揚げてきつね色に
なった部分”)や動物性脂肪食品に多く含まれ、老化の原因物質のひとつであると考えられています。
そこで、老化の原因物質「AGE(終末糖化産物)」を知っているか尋ねたところ、19.4%が「聞いたことがある」と回答。しかし、「内容を理解し説明できる」人は2.6%で、実際に測定したことがある人はわずか1.0%にとどまった。
★電子レンジ加熱はAGEを増やす!?
次に、老化を促進すると思う調理方法について尋ねたところ、1位は「油で揚げる」(58.2%)、2位は「フライパン・オーブンで焼く」(24.4%)
だった。
「電子レンジ」は14.0%だったが、同協会によると、電子レンジはマイクロ波で食品の分子を振動させ高温状態にするため、焼き色がつかなくても
焦げ目を付けたのと同様の状態になっているという。
アメリカ栄養士学会の発表では、電子レンジで加熱した食品は茹(ゆ)でた食品より「AGE」が多いとされている。
★一人暮らしはAGEがたまりやすい傾向に
続いて、AGEを溜める食生活度を調査したところ、「一人暮らし」と「同居家族あり」で有意差が認められた。一人暮らしは、「電子レンジをよく使
う」「丼もの・麺類をよく食べる」「揚げ物や脂っこいものが好き」「清涼飲料水をよく飲む」などの回答率が同居家族がいる人よりも多く、AGEをためやすい食生活をしていることが分かります。
★AGEを増やさない食べ方は「糖質を最後に食べる」
AGEを増やさないためには、「急激に血糖値を上げないことが大切」の様です。
そのためには、食品、調理方法に加えて、「食べる順番」も重要なポイントとなります。
①野菜を最初に食べる。
②副菜や肉・魚などたんぱく質のおかずを食べる。
③最後に糖質であるご飯を食べる
という順番が、老化防止には良いとされています。
そこで、アンチエイジングに興味がある人を対象に、実践していることを聞いたところ、
1位:「睡眠をしっかりとる」(66.3%)
2位:「食べる量に気
をつける」(59.1%)
3位:「趣味などを楽しみ内面で若さを保つ」(58.1%)
という結果に。
※AGEを溜めないために重要な「食べる順番に気をつける」
は43.3%と低い結果になっている。
★AGEは肌にもたまる!
次に、「実年齢」と自分が思う「見た目年齢」の差について聞いた。「ほぼ実年齢」(44.4%)が最も多く、次は「実年齢より若く見られている」(37.2%)だった。実年齢より上に見られていると回答した人はわずか9.0%となっている。
老け顔に見えるたるみやシミ、シワ、くすみは、皮膚にAGEがたまることによっても生じるという。老化促進につながる食生活や生活行動をとっている人は、体内の老化が進み、自分が思う以上に老け顔になっている可能性もあると同協会は指摘しています。
マイクロ波は、以前より人体に対する影響が懸念されていますが、老化が進む事にも繋がる様ですので、使い方には十分な注意が必要なのでしょうね。
2013年9月25日水曜日
2013年7月26日金曜日
離乳食の開始時期が1型糖尿病発症リスクに関連
乳児に固形食(離乳食)を与え始める時期が、1型糖尿病発症リスク上昇に関連することが、米コロラド大学デンバー校公衆衛生学部の疫学研究によって示唆されました。
生後4カ月より早くても、6カ月より遅くても発症リスクは2~3倍
「JAMA Pediatrics」オンライン版に7月8日掲載された論文によると、
1型糖尿病は、特に5歳未満での発症が世界的に増加している。
要因はさまざまだが、なかでも乳児期の食事は主要な原因の1つと考えられており、研究が進められてきました。
本研究では、1親等以内に1型糖尿病患者のいるデンバー地域在住の乳児データを解析した結果、
月齢4カ月未満、あるいは6カ月以上の離乳食の開始は、いずれも1型糖尿病発症リスクを上昇させていた。
食品別の検討では、
果物摂取の早い開始、あるいは米やオート麦摂取の遅い開始は1型糖尿病発症リスクを2~3倍に高めるが、大麦や小麦摂取の開始時に母乳も継続しているとリスクが0.47に低下する事が分かっりました。
複数の食品/抗原が発症リスクに関連していること、また、
離乳食開始のタイミングと食品の種類、発症リスクは複雑な関係にあることが示唆されたと結論。
要約すると
★離乳食の開始は生後4~5カ月の時期が安全
★1型糖尿病の遺伝的因子がある児では、発症リスクを最小化する為、母乳を飲んでいるうちに離乳食を始める
本研究は離乳食開始の月齢と1型糖尿病発症リスクの関連を明らかにしたが、その因果関係を確認したものではありません。 (HealthDay News 7月9日より)
子供に関しては、様々な情報が溢れ、特に初めての子供の時には過剰に神経質になりがちです。
そう言ったお母さんたちには、ひとつの指針が示された事は朗報だと思います。
しかし、ベストセラー書「食品の裏側」 の著者の安部司氏は、朝ごはんに子供が好む為、コーラとポテトチップスを食べさせている親がいる現状の話をされています。
確かに、我が家の長男が生まれたばかりの頃、住んでいた地域で人気の小児科が2箇所あると妻から聞きました。
1件の小児科医は若くてイケメンで若いお母さん達に大人気。そして、 子供の体調が悪い時は体力が落ちたら大変なのでお菓子でもジュースでもいいから欲しがるものを与えてくださいと指導されるとの事でした。
一方、もう1件の小児科医は頑固一徹のおじいちゃん。腕が良いと評判は良いものの、若いお母さん達からは不評との事。
理由を聞いてみると、微熱が出たので診察に行くと「このくらいの熱なら、家で寝ていれば治る。 食欲が無いなら、食欲が戻るまで番茶でも飲ませていたら良い!」と、薬も出さずに帰されるとの事。
その上で妻から質問・・・
Q:どちらの小児科医が良いと思う?
A: おじいちゃん小児科医
食欲が無いからと言って、お菓子やジュースの本質も知らずに欲しがるなら与えても良いというのは問題外!食べない方が良いから食欲が出ないから、無理に食べる事自体問題があるのに、更に過剰な糖を含むジュースや悪い油を含むお菓子を食べて良いはずが無い!と私は思います。
食べたものや毎日の生活の習慣によって、私たちの身体は作られています。
体を作る材料は「食事」です。
今何を食べたかで、1年後の体に影響します。
特に子供の体は、すざましい速さで成長していきます。
日本人であれば日本人が昔から行ってきた習慣を見習い、食事は出来るだけ新鮮なモノを適度な量で頂く事を基本にする事が、今の時代には必要だと思います。
子供は勉強する事も時には必要ですが、それ以前に体に正しい習慣を身に付けさせてあげる事が、親として最大の責務ではないでしょうか?
生後4カ月より早くても、6カ月より遅くても発症リスクは2~3倍
「JAMA Pediatrics」オンライン版に7月8日掲載された論文によると、
1型糖尿病は、特に5歳未満での発症が世界的に増加している。
要因はさまざまだが、なかでも乳児期の食事は主要な原因の1つと考えられており、研究が進められてきました。
本研究では、1親等以内に1型糖尿病患者のいるデンバー地域在住の乳児データを解析した結果、
月齢4カ月未満、あるいは6カ月以上の離乳食の開始は、いずれも1型糖尿病発症リスクを上昇させていた。
食品別の検討では、
果物摂取の早い開始、あるいは米やオート麦摂取の遅い開始は1型糖尿病発症リスクを2~3倍に高めるが、大麦や小麦摂取の開始時に母乳も継続しているとリスクが0.47に低下する事が分かっりました。
複数の食品/抗原が発症リスクに関連していること、また、
離乳食開始のタイミングと食品の種類、発症リスクは複雑な関係にあることが示唆されたと結論。
要約すると
★離乳食の開始は生後4~5カ月の時期が安全
★1型糖尿病の遺伝的因子がある児では、発症リスクを最小化する為、母乳を飲んでいるうちに離乳食を始める
本研究は離乳食開始の月齢と1型糖尿病発症リスクの関連を明らかにしたが、その因果関係を確認したものではありません。 (HealthDay News 7月9日より)
子供に関しては、様々な情報が溢れ、特に初めての子供の時には過剰に神経質になりがちです。
そう言ったお母さんたちには、ひとつの指針が示された事は朗報だと思います。
しかし、ベストセラー書「食品の裏側」 の著者の安部司氏は、朝ごはんに子供が好む為、コーラとポテトチップスを食べさせている親がいる現状の話をされています。
確かに、我が家の長男が生まれたばかりの頃、住んでいた地域で人気の小児科が2箇所あると妻から聞きました。
1件の小児科医は若くてイケメンで若いお母さん達に大人気。そして、 子供の体調が悪い時は体力が落ちたら大変なのでお菓子でもジュースでもいいから欲しがるものを与えてくださいと指導されるとの事でした。
一方、もう1件の小児科医は頑固一徹のおじいちゃん。腕が良いと評判は良いものの、若いお母さん達からは不評との事。
理由を聞いてみると、微熱が出たので診察に行くと「このくらいの熱なら、家で寝ていれば治る。 食欲が無いなら、食欲が戻るまで番茶でも飲ませていたら良い!」と、薬も出さずに帰されるとの事。
その上で妻から質問・・・
Q:どちらの小児科医が良いと思う?
A: おじいちゃん小児科医
食欲が無いからと言って、お菓子やジュースの本質も知らずに欲しがるなら与えても良いというのは問題外!食べない方が良いから食欲が出ないから、無理に食べる事自体問題があるのに、更に過剰な糖を含むジュースや悪い油を含むお菓子を食べて良いはずが無い!と私は思います。
食べたものや毎日の生活の習慣によって、私たちの身体は作られています。
体を作る材料は「食事」です。
今何を食べたかで、1年後の体に影響します。
特に子供の体は、すざましい速さで成長していきます。
日本人であれば日本人が昔から行ってきた習慣を見習い、食事は出来るだけ新鮮なモノを適度な量で頂く事を基本にする事が、今の時代には必要だと思います。
子供は勉強する事も時には必要ですが、それ以前に体に正しい習慣を身に付けさせてあげる事が、親として最大の責務ではないでしょうか?
運動は頻度より時間が重要
夏本番で、体を動かしたり、汗をかいたりする機会が増えているのではないでしょうか?
週に何回運動するかより、週150分の運動量がより重要であることが、カナダ、クイーンズ大学(オンタリオ州)の研究でわかりました。
※研究論文は、「Applied Physiology, Nutrition and Metabolism」オンライン版に6月20日掲載。
カナダ人の成人2,300人超を対象に、運動頻度が糖尿病、心疾患、脳卒中のリスクに影響するかどうかを調べました。
被験者を、高頻度群(週5~7日)か低頻度群(週1~4日)の2郡に分けて調べた結果、週2~3日のみで150分間運動した被験者は、それよりも頻繁に運動した被験者と同程度に健康だった様です。
研究を行なったJanssen 氏は、
「この研究結果は、週150分の運動をどのように行うかが問題ではないことを示している。たとえば、月曜から金曜まで運動せず、週末に150分運動 する人が受ける健康へのベネフィットは、毎日20~25分の運動で週150分運動する人と変わらない。成人は、どんなパターンであれスケジュールに合わせ て週150分以上運動することを目指すことが重要だ」と述べています。
(HealthDay News 7月12日より)
私も毎朝ジョギングをしたり、月に何度かスポーツを楽しんでいますが、例えば朝のジョギングは、1日走らないと「走らなければ!1日走らなかった分を取り戻さなければ!」という強迫観念に迫られがちですが、今回の内容から1週間単位で考えられれば良い事になります。
150分間=2時間30分
まずは、無理なく続けられる事を、継続し続ける事が大事なのではないでしょうか?
週に何回運動するかより、週150分の運動量がより重要であることが、カナダ、クイーンズ大学(オンタリオ州)の研究でわかりました。
※研究論文は、「Applied Physiology, Nutrition and Metabolism」オンライン版に6月20日掲載。
カナダ人の成人2,300人超を対象に、運動頻度が糖尿病、心疾患、脳卒中のリスクに影響するかどうかを調べました。
被験者を、高頻度群(週5~7日)か低頻度群(週1~4日)の2郡に分けて調べた結果、週2~3日のみで150分間運動した被験者は、それよりも頻繁に運動した被験者と同程度に健康だった様です。
研究を行なったJanssen 氏は、
「この研究結果は、週150分の運動をどのように行うかが問題ではないことを示している。たとえば、月曜から金曜まで運動せず、週末に150分運動 する人が受ける健康へのベネフィットは、毎日20~25分の運動で週150分運動する人と変わらない。成人は、どんなパターンであれスケジュールに合わせ て週150分以上運動することを目指すことが重要だ」と述べています。
(HealthDay News 7月12日より)
私も毎朝ジョギングをしたり、月に何度かスポーツを楽しんでいますが、例えば朝のジョギングは、1日走らないと「走らなければ!1日走らなかった分を取り戻さなければ!」という強迫観念に迫られがちですが、今回の内容から1週間単位で考えられれば良い事になります。
150分間=2時間30分
まずは、無理なく続けられる事を、継続し続ける事が大事なのではないでしょうか?
2013年6月10日月曜日
スタチン系薬は糖尿病リスクを上昇させる!?
コレステロールの改善に広く用いられるスタチン系薬は、2型糖尿病発症リスクに関連することが知られています。
そのリスクがアトルバスタチン、ロスバスタチ ン、シンバスタチンの順に高いことが、カナダ・トロント総合病院の人口ベースの検討で明らかになりました。
ヘルスデージャパン記事より
http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=4464:201366&catid=24&Itemid=108
スタチン系の薬は、「横紋筋融解症」 という副作用により筋力の低下を招くリスクも高く、特に高齢者の服用には十分考慮する事が大切です。
私は以前16kgの減量に成功しましたが、その際に実感した事は、「コレステロールや糖質、カロリーの調整は自分でいくらでも調整できる!」という事でした。
私の場合、ダイエットするのにお金をかけて機器やサプリメントを購入し、フィットネスジムに通うなど、大変な労力をかけてきましたが、わずかに痩せたかな?と思った次の瞬間にはリバウンドしているという事を繰り返してみました。
16kg減量に成功した時は、現在も続けているミニバレーを始めた事がきっかけでした。
もっと上手くなりたい、もっと高く飛びたい、もっと体力を付けたい!という思いから、朝のジョギングを始め、ビリーズブートキャンプを始めました。
基本的に、痩せるにはお金はほとんどかかっていなかったんです。
「食べるものをコントロールして、身体を動かす」
結局は、これだけの事なんです!
コレステロールも、同じなんです。
食べるものをコントロールして身体を動かす習慣を継続する事で、一部を除いて、コレステロールの数値は改善出来ます。
「好きなだけ食べて、数値が上昇した分は薬で調整する」
これでは、薬の副作用がリスクに加わるだけでなく、いずれ薬が効かなくなってくると、更に深刻な状況になります。
事情があって薬を飲み続けなければならない場合もありますが、生活習慣病の多くは、生活習慣を改善するだけで解消されます。
安易にお薬に頼るのではなく、まずは食事や睡眠といった生活習慣を徹底的に変えてみる!という事を実践されてみてはいかがでしょうか?
そのリスクがアトルバスタチン、ロスバスタチ ン、シンバスタチンの順に高いことが、カナダ・トロント総合病院の人口ベースの検討で明らかになりました。
ヘルスデージャパン記事より
http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=4464:201366&catid=24&Itemid=108
スタチン系の薬は、「横紋筋融解症」 という副作用により筋力の低下を招くリスクも高く、特に高齢者の服用には十分考慮する事が大切です。
私は以前16kgの減量に成功しましたが、その際に実感した事は、「コレステロールや糖質、カロリーの調整は自分でいくらでも調整できる!」という事でした。
私の場合、ダイエットするのにお金をかけて機器やサプリメントを購入し、フィットネスジムに通うなど、大変な労力をかけてきましたが、わずかに痩せたかな?と思った次の瞬間にはリバウンドしているという事を繰り返してみました。
16kg減量に成功した時は、現在も続けているミニバレーを始めた事がきっかけでした。
もっと上手くなりたい、もっと高く飛びたい、もっと体力を付けたい!という思いから、朝のジョギングを始め、ビリーズブートキャンプを始めました。
基本的に、痩せるにはお金はほとんどかかっていなかったんです。
「食べるものをコントロールして、身体を動かす」
結局は、これだけの事なんです!
コレステロールも、同じなんです。
食べるものをコントロールして身体を動かす習慣を継続する事で、一部を除いて、コレステロールの数値は改善出来ます。
「好きなだけ食べて、数値が上昇した分は薬で調整する」
これでは、薬の副作用がリスクに加わるだけでなく、いずれ薬が効かなくなってくると、更に深刻な状況になります。
事情があって薬を飲み続けなければならない場合もありますが、生活習慣病の多くは、生活習慣を改善するだけで解消されます。
安易にお薬に頼るのではなく、まずは食事や睡眠といった生活習慣を徹底的に変えてみる!という事を実践されてみてはいかがでしょうか?
2013年4月15日月曜日
大豆製品摂取と女性の肺癌生存期間延長が関連
京都大学の家森名誉教授は、自身の著書「大豆は世界を救う」の中で、WHO(世界保険機関)の仕事で世界中の健康調査をした際に、長寿のキーワードが「大豆」という事を報告され、大豆の摂取を啓蒙されています。
今回、中国で大豆製品を摂取している事で、肺ガンの生存率が向上している様です。
◆記事概要◆
中国、上海在住の女性を対象とした研究で、肺癌と診断される前の豆腐ほか大豆摂取量の多さと、肺癌発症後の生存期間の長さが関連することがわかった。
研究論文は、「Journal of Clinical Oncology」オンライン版に3月25日掲載された。
肺癌は、世界中で女性の主要な死亡原因となっています。
研究著者である米バンダービルト大学メディカルセンター(テネシー州)のGong Yang氏によると、2012年までの肺癌による死亡数は乳癌の2倍と推定されているという。
米国では肺癌の主要な原因は喫煙とされるが、今回の研究では中国女性の多くが非喫煙者でした。
米ノースウェスタン大学フェインバーグ医学部(シカゴ)准教授のJyoti Patel氏は、「アジア人女性は肺癌を引き起こす突然変異が発生しやすい傾向をもっている可能性がある」と指摘しています。
今回の研究は、約7万5,000人の女性の癌発生率を追跡した大規模観察研の参加者の一部を対象としたものです。
研究期間中に肺癌と診断された約450人を、診断前に摂取していた大豆食品(豆腐、生大豆・乾燥大豆、豆乳、もやしなど)の量に応じて3群に分けました。
期間中に300人以上が死亡し、診断から12カ月後の生存率は、
○大豆摂取量の多い群では60%
○大豆摂取量の少ない群では50%
○1日の豆腐の摂取量が4オンス(約113 g)で横ばい
大豆に含まれるイソフラボンには、選択的エストロゲン受容体モジュレーターに似た作用があり、肺癌においても保護作用を有する可能性がある、とPetal氏は説明している。
米デューク大学食生活・健康センターは、いくつかの研究で早く思春期を迎えることと乳癌リスクの関連が示唆されていることから、「思春期前に大豆を食べることが重要だろう」と述べています。
大豆製品、特に発酵して作られたものは、私たち日本人にとって健康を維持する上で欠かす事の出来ない要素です。
日本人の遺伝子には、糖尿病になり易い欠陥があり、それを補ってくれていたのが「米ぬか」に含まれている成分です。
玄米や漬け物(ぬか漬け)などが、昔から重宝してきたのは、保存食といった意味合いのみならず、健やかに過ごすための先人の知恵だったのでしょうね・・・
食の欧米化や効率が良くて便利な食材やサプリメントは、身の回りに年々増えていますが、まず優先されるべきは、私たち日本人が昔から行ってきていた習慣だと思います。
諸外国では、空前の日本食ブームと言われています。
日本国内では存在感が薄くなっていく日本食!!
肺ガンが死亡原因の1位の日本では、特に古き良き日本の文化を見直す必要があると思います。
今回、中国で大豆製品を摂取している事で、肺ガンの生存率が向上している様です。
◆記事概要◆
中国、上海在住の女性を対象とした研究で、肺癌と診断される前の豆腐ほか大豆摂取量の多さと、肺癌発症後の生存期間の長さが関連することがわかった。
研究論文は、「Journal of Clinical Oncology」オンライン版に3月25日掲載された。
肺癌は、世界中で女性の主要な死亡原因となっています。
研究著者である米バンダービルト大学メディカルセンター(テネシー州)のGong Yang氏によると、2012年までの肺癌による死亡数は乳癌の2倍と推定されているという。
米国では肺癌の主要な原因は喫煙とされるが、今回の研究では中国女性の多くが非喫煙者でした。
米ノースウェスタン大学フェインバーグ医学部(シカゴ)准教授のJyoti Patel氏は、「アジア人女性は肺癌を引き起こす突然変異が発生しやすい傾向をもっている可能性がある」と指摘しています。
今回の研究は、約7万5,000人の女性の癌発生率を追跡した大規模観察研の参加者の一部を対象としたものです。
研究期間中に肺癌と診断された約450人を、診断前に摂取していた大豆食品(豆腐、生大豆・乾燥大豆、豆乳、もやしなど)の量に応じて3群に分けました。
期間中に300人以上が死亡し、診断から12カ月後の生存率は、
○大豆摂取量の多い群では60%
○大豆摂取量の少ない群では50%
○1日の豆腐の摂取量が4オンス(約113 g)で横ばい
大豆に含まれるイソフラボンには、選択的エストロゲン受容体モジュレーターに似た作用があり、肺癌においても保護作用を有する可能性がある、とPetal氏は説明している。
米デューク大学食生活・健康センターは、いくつかの研究で早く思春期を迎えることと乳癌リスクの関連が示唆されていることから、「思春期前に大豆を食べることが重要だろう」と述べています。
大豆製品、特に発酵して作られたものは、私たち日本人にとって健康を維持する上で欠かす事の出来ない要素です。
日本人の遺伝子には、糖尿病になり易い欠陥があり、それを補ってくれていたのが「米ぬか」に含まれている成分です。
玄米や漬け物(ぬか漬け)などが、昔から重宝してきたのは、保存食といった意味合いのみならず、健やかに過ごすための先人の知恵だったのでしょうね・・・
食の欧米化や効率が良くて便利な食材やサプリメントは、身の回りに年々増えていますが、まず優先されるべきは、私たち日本人が昔から行ってきていた習慣だと思います。
諸外国では、空前の日本食ブームと言われています。
日本国内では存在感が薄くなっていく日本食!!
肺ガンが死亡原因の1位の日本では、特に古き良き日本の文化を見直す必要があると思います。
2013年2月13日水曜日
メラミン製食器で腎臓結石のリスクが増大!?
食器類に用いられているメラミン(プラスチックの一種)により、腎臓結石のリスクが増大する可能性が、台湾、高雄医学大学のChia-Fang Wu氏らの小規模研究で示唆されました。
研究結果は、「JAMA Internal Medicine」オンライン版に1月21日掲載されました。
米ノースショア大学病院(ニューヨーク州)職業・環境医学センター長によると、メラミンは工業分野で広く利用され、多くの家庭用品に含まれる化学物質。
消費者にとっての主な曝露源は、皿、椀や丼、マグカップなどの食器類で、食器から食品中にメラミンが入り込む事は以前から知られていた様です。
特に古い食器や質の悪い食器では、高温の食品(スープなど)や酸性度の高い食品がメラミンの混入を促進する可能性があると言います。
今回の研究では、12人の健康な男女を対象に、メラミン製またはセラミック製の丼で熱い麺入りスープを食べてもらい、12時間後に被験者の尿を採取しました。
3週間後、使用する丼の種類を入れ替えて同じスープ麺を食べてもらい、再度尿を採取しました。
スープ麺を食べてから12時間後の総メラミン値は
メラミン製の丼=8.35 μg
セラミック製の丼=約1.3 μg
同センター長は、「メラミン製食器は高温の食品に用いた場合、多量のメラミンを放出する可能性がある。食品や飲料中に溶け出すメラミンの量は製品によって異なるため、今回の研究を一般化することはできない」と述べています。
ヒトの健康への影響は明らかにされていませんが、過去の研究では、慢性的な低用量メラニン曝露と、成人および小児の腎結石リスク増大の関連が示されているといいます。
同センター長によると、メラミン曝露によるリスクの特徴を明らかにするヒトのデータはほとんどないが、動物を用いた研究では、メラミン摂取が腎結石、腎損傷の原因となるほか、癌を誘発する可能性もあることが示されているという。
危険性について科学的に明確な見解がない限り、メラミンを含有する食器類の使用を避けることは妥当であると同氏は述べ、フタル酸エステル類やビスフェノールAなど、人体への害が疑われる他の化学物質についても同じことがいえると付け加えている。
2008年には、中国で乳児用粉ミルクに高濃度のメラミンが混入しているのが見つかり問題となりました。
口に入る物だけでなく食器類、調理機類、衣類や洗剤をはじめ、私たちの体に触れたり吸引したりする可能性のある化学薬品には、必ず人体にとって何らかの影響があると思います。
メラニンだけでなく、アルミニウムをはじめとするその他の金属類やプラスチック類にも、まだ知られていない影響があるかもしれません。
出来るだけ、身の回りのモノは便利さや価格ではなく、安全なモノが良いと思います。
研究結果は、「JAMA Internal Medicine」オンライン版に1月21日掲載されました。
米ノースショア大学病院(ニューヨーク州)職業・環境医学センター長によると、メラミンは工業分野で広く利用され、多くの家庭用品に含まれる化学物質。
消費者にとっての主な曝露源は、皿、椀や丼、マグカップなどの食器類で、食器から食品中にメラミンが入り込む事は以前から知られていた様です。
特に古い食器や質の悪い食器では、高温の食品(スープなど)や酸性度の高い食品がメラミンの混入を促進する可能性があると言います。
今回の研究では、12人の健康な男女を対象に、メラミン製またはセラミック製の丼で熱い麺入りスープを食べてもらい、12時間後に被験者の尿を採取しました。
3週間後、使用する丼の種類を入れ替えて同じスープ麺を食べてもらい、再度尿を採取しました。
スープ麺を食べてから12時間後の総メラミン値は
メラミン製の丼=8.35 μg
セラミック製の丼=約1.3 μg
同センター長は、「メラミン製食器は高温の食品に用いた場合、多量のメラミンを放出する可能性がある。食品や飲料中に溶け出すメラミンの量は製品によって異なるため、今回の研究を一般化することはできない」と述べています。
ヒトの健康への影響は明らかにされていませんが、過去の研究では、慢性的な低用量メラニン曝露と、成人および小児の腎結石リスク増大の関連が示されているといいます。
同センター長によると、メラミン曝露によるリスクの特徴を明らかにするヒトのデータはほとんどないが、動物を用いた研究では、メラミン摂取が腎結石、腎損傷の原因となるほか、癌を誘発する可能性もあることが示されているという。
危険性について科学的に明確な見解がない限り、メラミンを含有する食器類の使用を避けることは妥当であると同氏は述べ、フタル酸エステル類やビスフェノールAなど、人体への害が疑われる他の化学物質についても同じことがいえると付け加えている。
2008年には、中国で乳児用粉ミルクに高濃度のメラミンが混入しているのが見つかり問題となりました。
口に入る物だけでなく食器類、調理機類、衣類や洗剤をはじめ、私たちの体に触れたり吸引したりする可能性のある化学薬品には、必ず人体にとって何らかの影響があると思います。
メラニンだけでなく、アルミニウムをはじめとするその他の金属類やプラスチック類にも、まだ知られていない影響があるかもしれません。
出来るだけ、身の回りのモノは便利さや価格ではなく、安全なモノが良いと思います。
2013年1月23日水曜日
経口抗がん剤で、膵臓癌の生存率向上
早期発見が難しく、発見された時点で末期・・・
という事が多い「膵臓がん」。
今まで使われてきた点滴による抗がん剤「ゲムシタビン」を投与した場合、2年後の生存率が53%だったのに対し、経口抗がん剤「S―1」を使うと2年後の生存率が70%と大幅に向上した事を、静岡県立静岡がんセンター(同県長泉町)などのチームが23日、発表しました。
国内33病院で、患者計385人が参加した臨床試験の中間解析で大きな効果が見られたようです。
これまでゲムシタビンを使っても約20%だった手術後の5年生存率が改善されるとみて、チームは調査を続けているそうです。
★膵臓癌とは?
厚生労働省による人口動態調査によると2004年の日本における死亡数は22,260人で、男性11,933人、女性10,327人。
癌の死因別では男女とも第5位で、年々増加傾向にあります。
自覚症状としては、腹痛や体重減少などがありますが、主だった症状が無い為、発見が難しいと言われています。※強い腰痛として症状が出る事もあります。
★膵臓とは?
膵臓は、膵液と呼ばれるインスリンやグルカゴン、消化酵素を含む体液を分泌し、それを消化管に送り込む臓器です。
膵臓がんの他にも、膵炎などがあります。
インスリンは、主に血糖をコントロールする働きがあります。
現代は、飲食物に使われている糖分の多くは安価で大量生産のできるブドウ糖果糖液ですが、本来はブドウ糖と果糖が一緒になったものはなく、ブドウ糖果糖液を継続的に摂取する事は膵臓に大きな負担を強いると言われています。
私の親戚にも、膵臓がんで亡くなられた方がいます。
幼い頃でしたので詳しくは覚えていませんが、長い間腰が痛いと言われ治療を受けてきたが、膵臓がんからくる腰痛だったと言われていた事を覚えています。
以前、実際に聞いた話ですが・・・
ずっとお腹が痛くて、何度病院で診てもらっても原因が分からなかった時、ご年配の医師を紹介されて診てもらったところ、聴診器や脈、視診のみで膵臓に異常があるので、大きな病院で診てもらいなさいと言われたそうです。
紹介された病院で精密検査を受けたところ、初期の膵臓がんが見つかり、大事に至らなかったと言われていました。
検査結果とカルテだけを見て、患者さんの顔を見ないで診察される医師も居るとお聞きしますが、本来の医師の姿はこの様な方なのだと思いました。
まずは、「自分の体は自分で守る」という心掛けが大事なのだと思います。
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